【導入事例インタビュー】アカデミアの研究シーズを市場から捉え直す:大学でのInsighthub活用事例

企業連携・共同研究・資金調達・スタートアップ創出など、アカデミアでの研究成果を社会実装につなげるためには、各プロセスで幅広い支援が必要です。

研究者が長年探求してきた成果を、社会課題の解決や事業化へと導く
―アカデミアと社会をつなぐ重要な「ハブ」として機能するためには、技術の独自性だけでなく、市場ニーズや競合環境、事業化可能性を客観的に見極めるプロセスが欠かせません。

To22のBPOサービス「Insighthub」は、関西圏の某大学産学連携部門様において、研究成果の社会実装・事業化支援の取り組みを支援しております。

今回は、同大学の産学連携部門より、担当者のお二人にお時間をいただき、研究成果を社会実装する難しさや、Insighthubの活用についてお話を伺いました。

1. Insighthub導入のきっかけ


―Insighthubをどのようにして知りましたか?―

本当に偶然でした。ちょうど市場情報の整理や評価が必要な時期に、大学内の研究部門の担当者からInsighthubについての情報提供をしていただいたんです。

それで一度お願いをしてみようかという話になり、ご連絡させていただきました。

2. 課題:
既存の市場調査では探りきれない、研究シーズの可能性


―Insighthubを導入する前に、課題はありましたか?―

もともと研究成果の社会実装に向けて、研究シーズごとの市場性や競合状況、社会的ニーズを把握する必要がありました。しかし、大学発の研究テーマは新規性が高く、既存のマーケットレポートでは十分にカバーされていない領域も少なくありませんでした。

実際に、導入前までは既存レポートや調査会社を活用することもありましたが、「既存レポートを整理してまとめただけ」「有益な情報ではあるが、申請書や事業化検討の際にそのまま利用できない」と感じる場面もありました。

特にGAPファンドのようなスタートアップ支援型の制度では、研究内容の説明だけでなく、事業化計画の説得力が求められます。研究者は自身の専門領域には深い知見を持つ一方で、市場規模、社会的ニーズ、競合環境といった事業化に必要な情報を整理することには難しさがあると感じていました。

3. 決め手:
「研究者が本当に知りたいこと」に合わせられる柔軟な調査設計


―Insighthubの導入を決断したきっかけは何ですか?―

Insighthub導入を決めたのは、調査内容が非常に「フレキシブル」だと感じたからです。特に、研究者の先生を含めて、調査開始前にしっかり話を聞いていただける「要件定義」や「ヒアリング」の時間があるところが良いですね。

先生方が「本当に知りたいこと」をしっかりヒアリングし、理解したうえで、調査して答えを返してくれる。非常にフレキシブルな仕組みだと思います。

Insighthubでは、調査開始前後に「要件定義・ヒアリング」の時間を設けています。これにより、「思ったのものと違う」リサーチ結果を得ることなく、ご依頼に合わせてしっかりとカスタマイズされたリサーチ結果のご提供を可能にします。

4. Insighthubの活用内容:
研究現場からは見えにくい市場・外部環境を、事業化の視点で整理する

当該部門様は、主にGAPファンドなどの申請書作成時に必要となる事業化計画の策定において、Insighthubをご活用いただいています。研究者が持つ技術シーズに対して、社会的ニーズ、市場規模、競合状況、応用可能性などを整理し、申請書作成や事業化検討の材料として活用できる形で調査結果をご提供しています。


―これまで20件以上の調査を支援させていただいておりますが、特に印象に残っているものはありますか?―

特に印象に残っているのは、ある再生医療分野における外部委託先の調査です。

再生医療の分野では、生物由来の製品を製造する難易度が高く、外部委託先の選定も非常に重要になります。その中で、CRO・CDMOに関する情報を細かく調査していただいたことが印象に残っています。

正直なところ、調査を依頼する前は、「研究に携わっている先生方がすでに把握している情報しか出てこないのではないか」という懸念もありました。もしそうであれば、先生方をがっかりさせてしまうのではないかと感じていたためです。

しかし、実際には、研究者の先生方が把握していた範囲を超えて、より広い視点から情報を整理していただくことができました。研究者自身では見落としやすい外部環境や委託先候補まで幅広く把握できたことで、先生方にも満足していただけたのではないかと思います。

5. 効果:
研究者に寄り添う伴走支援と費用対効果の高い調査品質


―導入前に比べて、導入後にどのような変化がありましたか?―

自分の研究の価値を支える「しっかりまとまった、根拠のある調査を手元に持っている」という安心感を、先生方に与えられたと思います。もちろん、技術の専門性は研究者自身が最も理解しています。

一方で、その技術がどのような社会課題と結びつき、どの市場で価値を発揮しうるのかについては第三者的な視点があることで補完しやすくなります。

Insighthubでは、そうした市場性や事業化に関する情報を、研究者が活用しやすい形で整理してもらえるため、申請書作成や事業化検討を進めるうえで助かっています。

また、この価格帯で、事前の要件定義から最終報告まで丁寧に対応してくれるサービスは、なかなか多くないのではないでしょうか。一般的な調査会社の場合、あらかじめ決まった調査の型があり、依頼側がそこに合わせていくケースも少なくありません。

その点、Insighthubは、こちらのニーズや研究テーマに合わせて調査を設計してくれる。私たち研究者側の感覚からしても、非常に自然で進めやすいサービスだと感じています。

7. 今後の展望:研究成果を社会課題解決につなげていくために


―最後に、今後の展望や他の大学の方々へメッセージをお願いいたします―

私たちは、研究成果を社会課題の解決につなげていくことを重要視しています。

研究者の研究テーマが、どのような社会的インパクトを持ち得るのか。その可能性を定量的・客観的に把握することは、研究成果の社会実装を進めていく上で、今後ますます重要になると考えられます。

アカデミア発の研究シーズが、社会に届く一歩手前で止まってしまわないようにするためには、研究者同士のつながりはもちろん、大学や組織の垣根を超えた連携、支援機関・外部パートナーを含めた検討が欠かせません。

8.終わりに


To22は、研究成果の社会実装を支えるリサーチパートナーとして、今後も事業化検討や資金調達に必要な情報整理を支援してまいります。

本日は貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました!

※本記事は、研究成果の社会実装支援に取り組む一部門における取り組みの一例としてご紹介するものであり、所属機関全体の公式見解を示すものではありません

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